GR86保安基準内のエアロ2
GR86のエアロを作る前段階の考え方を数回に分けて公開しています
ではどんなエアロを作ろうか?考えた時に
「自分が欲しい物を作る」とお伝えしました
具体的な前提条件としてあげた物を
もう少し詳しく説明します
1保安基準内であること
これは全国で明確に判断基準が統一されていませんので
図らずもグレーゾーンがあり、仮に基準内でも社内規定でNGとされてしまう部分が
ありますので数字的にクリアしていれば「普通はokだよね」を判断基準にしています
2エアロはシンプルで質感があって飽きの来ないデザイン
ここは個人の好みやデザイン、造形スキルから見た判断になりますので
文章化が難しいです・・がやってみます
シンプルであること
例えばF-1のデザインで言うと自分の好みは二昔前のレイトンハウスや
ジョーダングランプリの7upカラーの車両やウイリアムズのFW14
あたりかな?それ以降は解析技術の進歩などで
意味不明なフィンが付いたりでガチャガチャになってきました
機能やレギュレーションがあって仕方なくガチャガチャにするのは自分も
WTAC(タイムアタックの世界大会)で行っていましたのでよく理解しています
(やらなければ負けてしまいます)
そんな中でもレッドブルデザイナーのニューイおじさんは極力美しさも加味していることが
良く伝わってきますし、自分も努力しています(次元は違いますが汗)
うまく言えませんがそんな考えを根底に部分的にでも空力処理を理解し、なんとなく取り入れて
エグくならない様に極力まとめて行くことにモガキながら考えます(笑)
今回のGR86で言うとフロントアンダースポイラーの横あたりはこれにあたります
イメージは複数からなりますがWEC車両の主にこれから
がこうなりました
デザインの天才ではないのでゼロから湧き出た物ではないですが
あるレベルになるまで可能性にモガキます(笑)
(後日この辺はさらに詳しく)
それはデジタルでさんざ時間をかけても現物になった時にレベルが足りないと
感じれば躊躇なくやり直しします、そうやって「シンプルで質感ががあって」を
実現すると何年も飽きの来ないモノになってきます、結果、商品的に言うと
ロングセラーにもなったりします
3サーキットでの安全性を考えて適度なダウンフォースは必要
保安基準内であっても割と大きなダウンフォースを出すことは
可能と思いますし、前モデルの86から各カテゴリーの良い加減は予想が付きます
ですが今回の場合メインはストリートユースでちょいサーキット走行をされる
少し高くても良い物を大切に永く所有したい系のユーザーさんを
イメージすると見た目を崩してまで空力性能を求めるよりは車のデザインに
なじむ範囲までとしました
実際納車された車を走らせてみると、ウイング無しでサーキットを走る気には
なりませんでした(汗)
おまけでご報告
納車されたGR86はすごくカッコいいのでもう少し若いユーザーさんにも
提案したくなり、コンセプトに追加します!
トヨタさんのカタログから頂戴したネーミングで
「エントリーモデル」として追加します
それは先ほどお伝えした価格が高くても・・
とした場合どうしてもボルテックスの商品は対象外になってしまうかもしれません
そこで登場するのがウレタン製品のバージョンです!
多分ですがフロント、サイドは作れると思います
リヤはFRP製ですがもう少しデザインを簡素化したものにすれば
価格は抑えられます
ウイングはまだ考え中です・・
これを4月末に発売予定としました
実質今回が初めての新車からの本格的なエアロ開発なりますので
ご要望を感じながら進めたいと思います